雪と珊瑚と

  04, 2015 00:29
読書感想文、久しぶりですね…
本と向き合う余裕がなくて、買ったまま山積み状態でした。。
少し余裕が出来たので、まずは一冊。




梨木香歩著【雪と珊瑚と】

もう、タイトルが素晴らしいのです。
雪も珊瑚も登場人物の名前なんですが、
雪と珊瑚
ではなく、
雪と珊瑚と
という、↑この《と》の威力、吸引力たるや。
読み終わった今、更に、この《と》の意味を噛み締め味わっております。

梨木香歩という方は、言葉を一音単位で本当に大事に紡ぐのです。
言葉に対するその姿勢…
愛や畏敬の念を感じ、私もそうありたいと思っているので
嬉しくて、心地よくてたまらなくなるのです。
そして、物語へ、超スピードで埋没していきます。

今作は珍しく、奇譚的なエピソードのない、リアリズム作品です。
それゆえ、
人間の機微とはこういう事だ!
という見本ともなり得る、丁寧な心理描写が秀逸です。

子供を育てる主人公に感化されたのかしら?私。
いつか子供を持ったら思春期に読ませたいと思う一冊となりました。
感情、衝動、上手く言葉にできない事を、
自分でしっかりと咀嚼し、
あきらめないで伝えようとする事の大切さ。
人間関係の難しさの中にある喜びを学べる作品です。

素晴らしい作品を読むと勢いがつきますね。
読書熱が上がってきました!
さて、次は何を読もうかな。
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